仏教では肉食を“にくじき”と読む。原始仏教では、比丘(僧侶)は糧(かて)をその日ごとで乞食(こつじき)することにより食を得たが、決して肉を得ることは無かった。正しい方法で得たものだけを食していた。しかし、その後、南方の上座仏教に伝わると、地理的な習慣から、比丘は肉食をしている場合がある。
釈迦が亡くなった原因は食中毒、もしくは食中毒による下痢である。その原因となった料理はキノコ料理である。ただし、一部の学者からは豚肉料理であったと主張する者もいる。釈迦がその料理を食べる前に、他の者に食べさせないように語った言葉が残っている。
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しかし、南方アジアに伝わった上座仏教では、その後、肉食は、殺生戒に触れるため、殺す所を見なかった肉、供養のために殺されたと聞かなかった肉、自分の為に殺された疑いの無い肉という“三種浄肉”であれば食しても問題はないとされた。その後、命終した鳥や獣の肉、鳥の食べ残した肉を加えて“五趣浄肉”、さらに“九種浄肉”であれば、肉食しても構わないという制限が作られ、食べられるようになった。
これに対し、北方に伝来した大乗仏教の経典、『楞伽経』では「浄肉というものは存在しない」と明確に説く。